その壱

久坂の手には一枚の紙
その紙を一心に見詰め、出た本音と言えば??

「俺に一体どうしろと!?」

だった・・・・・・
で、
その紙を手に悩むこと数分
目の前には久坂にとっての一番が歩いてきた

「あ・・・・・久保ちゃ・・・・」
「久坂ー今日って暑くない?」
「そうっすね」
「何だよー明日から平年通りに涼しくなるでしょーとか言って全然まだまだ夏気温じゃんなー」
「そうっすねー」
「暑いー暑いーあーーーつーーーい!!!」
「そうで・・・・て、久保ちゃん?!!」
「暑い!!」
「だからって脱がなくたって良いでしょうが!!」
「やだ暑い!」

ラルフのベストを脱いで、シャツをズボンから引き抜いて中に空気を送る久保田
チラリと覗くお腹
赤い飛沫発射寸前
点火5秒前の久坂

「イジメ!?イジメなの!?」
「は?何言ってんの?てか暑いんですけど!」
「分かったから!ちゃんとやるから!」
「は?」

そう叫んだかと思うと久坂は、手にしたメモに目を通してから

「ちょっと待ってて!!」
「?へーーい」

そう言い残して駆け出す
てんてんと赤い跡がその後を追った

10分後

「はい、あげる!!」

鼻には何かが詰められてる久坂
手にはコンビニの袋

「??」
「暑いって言ったらアイス!アイスと言ったらバニラ!アイスキャンディーー!!」
「えーーパピコは?」
「子供みたいなこと言わないで(涙)!!」

パピコが良いーー!
とか文句を言いながらも、アイスを受け取って包装を破く

「ま、食えるしいっかー頂きます」
「頂いてください、素直に文句を言わず」
「今度っからパピコね?」
「はいはい」

白い棒状のアイスキャンディー
冷えたソレが今日の夏気温で早くも溶け出す
それを久保田は舐め取る
下から上へと何度も往復した後に

ぱくん

「ぶごふっ!!」
「!?」



久坂、大爆発

辺りは血の海と化した
その上に





【お前は耐えられるか!?久保田のアイスキャンディーを食う姿を!!】

















その弐



「久坂ー身長また伸びた?」
「うぇ・・・・・何?」
「だからー身長伸びた?」
「どうだろう?伸びたかな?」
「伸びたよ、絶対!」
「そっかなー?」
「だって目線が高くなった」

椅子に座って雑誌を読みふける久坂
その目の前の机にひょいっと行儀悪く不良座り

「あーーー久保ちゃん?」
「何?」
「机の上に乗るのは、良くないと思いますよ?」
「じゃ座る」

言われて、足を机から下ろして腰掛ける

「・・・・・・・・」
「何だよ?」
「何でもありません・・・・って言うか、ドコ行ってらっしゃったの?」
「コンビニー・・・・はい、久坂の」

そう言って渡されたブル●リア飲むヨーグルト
久坂のお気に入り

「どうも」
「俺コレー今のお気に入り!」

そう言って出たのはスプーンで食べるヨーグルト

「ヨーグルト?」
「違います、プリンです」
「白くない?」
「白いプリンです。ジャー●ー牛乳プリン!マジうまです」

ぺりぺりとふたを剥がす
ソレを目の前で見ながらストローをパックにさす
でメールの着信を知らせる着うた【タッチ】

「ユンナー」
「そーでーす・・・・誰からだ?」

開いて固まる久坂
それに気付かないでプリンを食す久保田
恐る恐る目線を上げる

「やっぱウマーーー・・・・っと!」

そこにはスプーンを咥えて幸せに浸る想い人
幸福に浸りながら食べていたせいで・・・・

とろり

口の端からぷりんが零れてしまった
慌てて舌で舐め取る
ついでに指についてしまったものまで
舐め取っていく

食べ終わってから久坂に目線を移せば
真っ白になっていた



「・・・・・・拷問だ・・・・・」



メールの本文には



【お前はコレをどう取る久坂!?】
















その参

「見て見てー!!」
「??」
「片瀬から貰ったー」
「・・・・あーそれって」
「そう、真館と黒田の健康器具」
「ハチ公をイジルための七つ道具ね」
「え?ってことはこの他にも後6個もあるのか!?」
「あるんだなー」
「うーわー・・・・何か知りたい・・・・・」
「どうだろうねー俺もまだ3つしか見てないし」
「へーーーー・・・・・ところで、俺は今、物凄く肩が凝ってるように思えるので使おうかと思う」
「思えるって・・・・」
「凝ってるように見えない?」
「見た目では判断できないと思いますよ、久保ちゃ」
「えー分かれよ!」
「無茶を言いなさる・・・・・」

無理な注文を言いながらもその器具を取り付けていく
ご機嫌だ

「♪〜♪〜〜♪」
「・・・・・・」
「♪♪」
「久保ちゃ・・・・・・」
「なんざんしょ?」
「聞きたい事があるのですが良いでしょうか?」
「簡潔に言え」
「何してんの!?」
「何って・・・・・俺は凝ってると思われる所につけているのだが?見て分からないか?」
「いや!・・・・とっても分かりますよ!!」
「じゃ聞くなよー」
「でもね!でも!!」
「うっせーな、何だよ?」

眉を顰めて、器具は取り付け終わった

「だからって何で半脱ぎ!?」
「は?」
「その肌蹴たシャツはイジメですか!?」
「はぁ?」
「昨日の続きですか!?拷問ですか!!」
「何言ってんの?」
「それとも作者と陰謀を繰り広げてるんですか、そうなんでしょう!!」
「・・・・・あの、馬鹿と一緒にされても困るんだけど?」
「一緒にはしてません!しかし、手を組んでるように見えます!!」
「気のせいだ、そして静かにしろ、取り込み中になる」
「久保・・・・・ちゃ!!」

そう言ったかと思うと
スイッチ・オーーーーーン!!
Pi

ぶぶ・・・ぶぶ・・・・ぶぶ・・・ぶぶ・・・

「おおおおっ・・・・おおっ!こそばゆい!!」
「・・・・・・・」
「段階があるな・・・・・次は一気に5!」

ぶぶっぶぶぶ・・・・・ぶぶっぶぶぶ・・・・ぶぶっぶぶぶ・・・・

「ひぁ・・・!!うっわ・・・・や、ちょ・・・・これっ・・・・ひゃう!」
「・・・・・・・・・」

身を捩りながら笑う久保田
気持ちいを通り越して、くすぐったくて仕方がない
眉を寄せて笑う
こそばゆいとか言いながら、ついには最大に・・・・・

ぶぶっぶぶぶぶぶぶぶぶぶ・・・・ぶぶっぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっ・・・・・・・

「・・・っひゃぁ〜・・・・やっ・・・・ん!あっ・・・・・きょぁ〜〜〜!!」

首を竦めさせて、
あまりの衝撃に打ち震える
でも笑う

「いやっ・・・・ちょっ・・・・やぁ、あ、あ、あ、あぅ!!」

で、止めた

「うっわ・・・・・手に汗!!」
「・・・・・・・・・・」
「気持ち良いとかの前にキモイ!こそばゆい!俺には無理!!」
「・・・・・・・・・・」
「久坂っ!試して・・・・・・・・・・どうした?」
「・・・・・・・・・・」
「久坂ーーー??」
「ちょっと・・・・・・・トイレ行ってくる・・・・・」
「え?」
「さっきコーヒー飲みすぎた」
「ふ、ふ〜〜ん?いってらっさい」
「・・・・・・あい」



前屈みで立ち
手には携帯


【青少年!勘違いしちゃったかな!?】


いつか・・・・ぶっ殺す・・・・・・




















その四

「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・なぁ・・・・・」
「・・・・・あい・・・・・・・・」
「疲れてる?」
「・・・・・・見えますか?」
「うん、魂抜けかかってる」
「たぶん、見た目どおりです」
「・・・・・・・・・・・・何で?」
「いえね、オイラも色々とありますのよ」
「色々?」
「えぇ色々」
「例えば?」
「イジメとか、拷問とか、お預けとか、据え膳とか?」
「・・・・・・・」
「我慢の限界に挑戦してるんですよ」
「楽しい?」
「いえ、まったく!」
「じゃ〜何でやってんの?」
「陰謀、策略」
「・・・・・・・・・・」
「いつか、ぶっ殺す、絞める、落とす、必ずぎゃふんと言わせてやるっ」
「・・・・・・・・・・久坂・・・・・・・」
「でもって・・・・・あーして、こーして!!
「久坂・・・・・」
「踏ん付けて!ぐりぐりすり潰して!!」
「久坂っ」
「跡形もな・・・・・・・・・・何?」

力強く名前を呼ばれて、前を見ると
不機嫌顔の久保田

「久保ちゃ?」
「誰の話ししてんの?」
「え、バカの話し」
「何で?」
「何で?何でって・・・・・・今まさに、復讐を考えてるような事をされてますので?」
「で?」
「完全犯罪を成功するにはどうしたら良いかと思ってた次第にありますが・・・・・・・久保ちゃ?」
「・・・・何?」
「何で・・・・・怒ってんの?」
「怒ってませんよ?」
「眉間にしわよってるのに?」
「病気です、不治の病なのです」
「・・・・・・・・・」
「そして、腹は立ってます」
「怒ってんじゃ〜ん」
「腹が立つだけで、怒ってるわけではないです」
「ソレを怒ってると言うのでは?」
「気のせいです」
「・・・・・・・・・・・とか言いながら何を!?」
「何だって良いでしょうが」
「久保ちゃっ!?」

よじよじと久坂の膝の上によじ乗る
向かい合わせ
首に手を回して
数センチ先には久保田の顔

「・・・・・・・・・・・・」
「ねぇ・・・・据え膳って俺?」
「・・・・・・・・・・・・」
「じゃ〜食わないと男の恥だよ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「食う?食わない?」

にっこりと何時もとは違う艶やかな笑み
目前でソレをされた日にゃ〜
久坂、
免疫ないので頭に血が上って気絶してしまいましたとさ



またもや携帯には

【物事って、そう簡単に上手くいかないもんよね?】




死ね(涙)!!





















その伍

とりあえずカルシウム摂取
鉄分も欲しい所ですが、苛々改善にはカルシウムかなと思って
暑いし、ソフトクリームを食べてみます

「脈略ないけどね、黒の介がくれると言ったので貰ってみました」

しかし、何故ゆえ急にアイス?
ソフトクリーム??

「わかんねー」

でもウメー
とか言いながらへろへろ舐める
美味い
王道のバニラのソフトクリーム
ミックスでも苺でもないよ?

「やっぱソフトクリームはバニラだよなー」

長距離運転するお父さんの癒し
俺にも癒し
癒されたい・・・・・
だって今物凄く辛い立場
癒されたい・・・・(二度目)

「てか、やっぱ何でコレ??」
「あーーーーー!!」
「!?」

数メートル先で雄叫び
慌てて振り返れば、こちらを指差した久保田が立っていた
で、駆け寄ってくる

「良いもん食ってる!!」
「え、これ?」
「それ!」
「あーー黒の介さんから頂きました」
「ずるい・・・・」
「ずるいって・・・・あーた・・・・」
「食べたい」
「・・・・・食べる?」

じとーーーーと見られれば、あげなきゃならない状況にさせられる
いや、別にあげたくないとかではなく・・・・
ちょ〜〜と嫌な予感

「はい、どーぞ」
「?」
「食べたいんでしょ?」
「うん、けど良いよ、久坂が貰ったなら別に俺にくれなくても・・・・・こうやって貰う」

そう言ったかと思うと、ソフトクリームを持つ久坂の手を取って自分の口元にそのまま寄せる

ぺろ

「・・・・・・・・・・っ」
「甘ーーーうまーーーー」

ぺろぺろ

「あっ垂れてる!!」
「っ!!」

上のほうを舐めることに専念して下が疎かになって
久坂の手が垂れたクリームで白くなる

「もったいないな〜」

ソフトクリームから手を離させて
久坂の開いた手のひらの指の付け根から指先まで舐め上げた

「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「うん、きれいになった」

でも、持っていた自分の指までもクリームが付いて
それも舐める

「もう・・・・・・・いや・・・・・・・・・・・(涙)」





【無自覚が悪いのか?甲斐性のないお前が悪いのか!?】




全部だよ(怒)!!!
















おまけ<<準備中>>















SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送